しばらく間が空いてしまいましたが、8月のホームページ開設に合わせ当時書き留めてあった手記を元に「氷川劇場(改装中)大宮氷川参道ニノ鳥居前」3days receptionを振り返りたいと思います。(時間が経ってしまった為、一部時系列の表現が不自然ですがご了承ください)
終演後記・前日
さて、皆様はこの地下に眠る講堂・視聴覚ホールの存在をご存知でしたでしょうか?
それどころか、この施設を知らない方もいると思いますので少々述べさせていただきます。
旧さいたま市大宮図書館が移転し現Bibliとしての始動から3年。
この建物はそもそも解体される予定だった。
それを様々な経緯を経てリノベーション。きっと計り知れない苦労があってこの建物は残った。
そして「人と、情報と、楽しさ集まる大宮のコモンプレイス「Bibli」が誕生した。
これがこの施設の現在。
幼少の頃から眺めている施設だけになくなるのは寂しい。
できることなら残っていてほしい。
そんな「想い」がここにはある。
幼少の頃を思い出すと大宮の様々な光景を思い出す。
大宮ハタプラザ・大宮フリークス・西武デパート・駄菓子屋・バラック・大宮オリンピア・珈琲貴族・コトブキヤ・中央デパート・セントラルホール・屋台・L O N D O N・ゲームセンター・キャバレー杯一・大宮オークラ劇場。
時代の色かな。毒も過ぎなければ薬になるかな。
水清ければ魚住まず。そんな言葉が過ぎる。
当時はまだシネコンなんて言葉も聞かないし、Netflixなど夢のまた夢。
タブレットもアップルも携帯電話も普及していない。
ポケベルはあったかな。
近年のデジタル化は生活を楽にすると同時に「アナログの豊かさ」を置いてきぼりにしてしまう事があるようだ。
それはとても寂しくもあり、大いなる宮居に住む私達が決して無くしてはならない「結(繋がり)」なのだと思う。
リノベーション・再利用・勿体無い・S D Gs。
いいですね。
よく聞く。
この建物は装い新たに「Bibli」として残り綺麗になった。
ハード(想い)は残った。あとはソフト(結)を入れるだけ。
こうして「氷川文化圏・大いなる宮居である大宮での繋がり」を基本テーマとした旧講堂・視聴覚ホールの「氷川劇場化計画」が始まる。
昨年12月末より急ピッチで行った当劇場の仮設工事。
狙いは少しでも多くの方々にこの場所の存在と活用の価値を促し見出す事。
レセプション日程を決めたのは当日より3週間前。
ホームページの解禁は5日前。
そんな背景の中でレセプション前日、日頃より大宮を支える地域企業・団体・地域アーティストそしてこのBibliの運営企業の面々を交えての開所式。
武蔵一宮氷川神社の取り計らいにより雅楽の音色が館内に響き、舞台では巫女が舞う。
氷川劇場・・
地域のアーティストをはじめとする舞台演者がこの先、この神聖な場所で自身の作品を献上するが如く、魂の入った舞台を想像すると高揚するばかり。
開所式を終えると写真家である工藤裕之氏の長期に渡る武蔵一宮氷川神社の秘蔵映像が舞台スクリーンに映し出される。圧倒的な希少性と鋭い感性で納めたであろうその映像は場内が息を呑む程にどれも美しくかつ尊い。
その後、それぞれの企業・団体がこの地への想いを止まずプレゼンさながら語り合った。
それは何かしらの恩返しに掃除を手伝う無邪気な子供達のようにも見え、私も自然に口角が上がった。
そしてついに「氷川劇場(改装中)3デイズレセプション」初日を迎える。
※劇場のご利用に興味のある方は
メールにてお問合せください。
住所:〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2丁目1−1Bibli B1
JR大宮駅より徒歩12分
東武アーバンパークライン大宮公園駅より徒歩20分